- 吹付法面老朽化診断技術
(赤外線調査) - 吹付表面の温度差分布から背後の土砂化・空洞化を推定する調査です。
- 吹付法面老朽化診断技術
- 各種擁壁老朽化診断技術
(内視鏡調査) - 構造物本体・背面を内視鏡で観察することによって現状の健全度評価を行い、適切な対策計画を策定します。
- 各種擁壁老朽化診断技術
- 調査・解析・設計業務
- 現地調査を実施して多様化する設計条件を総合的に判断し、適切な対策工を提案します。
吹付け法面老朽化診断技術(赤外線調査)
熱赤外線調査とは、空気の体積熱容量が土に比べて非常に小さく、背面が土砂化・空洞化した吹付 のり面の表面は“温まりやすく冷めやすい”状態になることを利用して、吹付法面を熱赤外線 映像装置で撮影することにより、吹付表面の温度分布状態から背後の土砂化・空洞化を推定す る調査です。
特徴
- 打音調査に比べ広範囲に全体の空洞状態を把握でき経済性も優れている。
- 低価格なので集中豪雨・地震後の路線診断業務(変状カルテ)などに活用できる
- 熱画像解析によって、空洞部、土砂部、湿潤部、健全部の推定を行ったのち、斜面全体の 安定性と対策工の必要性、既設吹付工修理の必要性の有無、及び、空洞箇所の処理方 法の提案などを総合的に判断します。
吹付法面の熱移動模式図
熱赤外線撮影状況
熱画像解析による背面部解析
各種擁壁老朽化診断技術 ビデオスコープ調査(赤外線調査)
これまで構造物本体に亀裂、段差、はらみなどが生じたケースでは、目視による変状調査、並びに、 背面地盤のボーリング調査のみで構造物の再構築及び補強対策などが講じられてきましたが、 変状を発生させた要因の特定までは厳密にできませんでした。
そこで、既設構造物が今後供用することが可能なのかを判定するために変状箇所の背面地盤と 構造物本体の構造をビデオスコープ(内視鏡)で観察することによって現状の健全度評価を行い 適切な対策計画を策定することができます。
特徴
- 背面地盤土圧の影響
- 背面地盤の排水施設不具合による地下水位上昇
- 背面裏込め材の変動による空隙、空洞の発達
- 構造物自重に対する支持力不足
- 背面地盤細粒分流れ出しによる緩み領域の拡大不安定化
以上ような諸要因が関連しあって背面地盤が変状しやすくなり、二次的被害に進展するケースが多 く見受けられます。したがって、構造物の形状、劣化状態及び背面地盤の性状を直接ビデオス コープ(内視鏡)で観察することにより、適切な診断評価が可能になります。
工業用ビデオスコープ
擁壁に発生した亀裂を調査
ビデオスコープ調査結 果、目視調査などを総合的に判断して、老朽化構造物の現状の安定性を評価 し、
対策計画を立案します。
調査・解析・設計業務
落石調査、設計
落石による災害が増加しており、それに伴い高エネルギー落石対策事業が広く整備されています。 当社では、現地調査を実施して危険な落石対象を評価し、斜面上のどの位置に対策を講じれば 機能性・経済性が優位なのか。多様な製品から防災提案を致します。
斜面法面崩壊対策調査、設計
近年、短時間の集中豪雨・総雨量の増加で、斜面・法面崩壊が増加・大規模化しています。また、 対策工を講じる場合、現地条件と合わせて、機能性・経済性・地域性・景観性・環境保全など の設計条件が複雑化しています。当社では、多様化する設計条件を総合的に判断して、適切な 対策工の設計をおこないます。
斜面老朽化防災構造物の健全度調査・設計
斜面災害の抑止構造物(擁壁・吹付工・グラウンドアンカー工)は、築後30~50年経過して、機能 性が低下している構造物が多くなってきています。当社は、背面地盤の風化・劣化や構造物老 朽化による機能性低下によるリスクを評価し、適切な補修・補強方法を提案しています。
土木事業についてのお問い合わせ
- 技術営業部
- 03-3398-8521
- doboku@gikenko.co.jp