砂防堰堤等のダムの形式のひとつにブロック堰堤があります。
技研興業のブロックは高い安定性と施工性が評価され、数多くの実績を有しています。
ビーハイブを用いたブロック堰堤の特長
- ビーハイブは2本の桁により上下段ブロックが強固に噛み合うため、外力が作用しても容易に破壊されません。
- ブロックダムは、基礎地盤の不等沈下等、局所的な変化に追随する“フレキシブル(=高い屈とう性を持つ)”な構造体です。
- ブロックダムは、重力式コンクリートダムと比較して、単位体積重量が小さいことから、地盤反力が小さくなるため、岩盤等の強固な基礎地盤への着底を必要としない場合が あります。岩着しない場合、基礎部や袖部の貫入量が小さくなることもメリットと言えます。
- ブロックは設置する時点で所定の強度を有しているため、設置後はただちに構造物としての効果を発揮します。このため、掘削面の放置期間が短く、崩落等の危険性や手戻り が少なくなります。
また、ブロックの据付は湿式工法であるため、雨天時や少量の出水下でも施工が可能です。 - 築堤作業は、重機による据付作業が主であるため、施工が容易かつ単純です。
- 重力式コンクリートダムの構築に必要な、型枠の架設・撤去作業がないため、熟練工を必要とせず、作業量自体も少なくなります。
ビーハイブを用いたブロック堰堤は、平成16年に発生した新潟県中越地震を経験しています。当社では強烈な地震動を受けたブロック堰堤の変状を独自に調査しました。結果的に、被災地域に あるブロック堰堤には有意な変状・機能喪失等はみられず、期待された機能を保っていることが確認されました。
土砂災害対策施工実績
標準断面例
砂防堰堤の表・裏勾配は設計条件や現場条件により様々に変化します。ビーハイブは多様な「変形」を有しており、これらを組み合わせることで、様々な斜面勾配に対応することができます
変形は基本的には標準形の型枠に「仕切り版」を設けて製作しますが、形状によっては一部、専用型枠を用いるものもあります。
標準断面例1
標準形のみ使用
標準断面例2
変形を使用
注)“変形”は型枠数に限りがありますので、事前にご相談ください
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